藤沢市のマンション大規模改修　シーリング工事を施工事例と重要性とポイントを紹介していきます。

シーリング工事とは？

1. 防水性の確保
建物の隙間からの水の侵入を防ぎ、内部構造の腐食やカビの発生を抑制します。長期的に建物を健全な状態に保ち、修繕コストの削減にもつながります。

2. 気密性の向上
シーリング工事により気密性が向上し、冷暖房の効率が良くなります。これはエネルギーコストの削減に直結し、快適な居住環境を提供します。

3. 構造体の保護
水分や湿気、外部からの有害物質の侵入を防ぎ、建物の構造体を長期にわたって保護します。これにより、建物の耐久性が高まり、寿命を延ばすことができます。

4. 美観の維持
シーリング材を用いて隙間を適切に充填することで、建物の外観の美しさを長期にわたって保つことができます。外観の劣化は、建物の価値を下げる要因となり得るため、美観の維持は重要です。

シーリング工事は、適切な時期に適切な方法で行うことが非常に重要です。既存のシーリング材の劣化状況を定期的に点検し、必要に応じてメンテナンスや再施工を行うことで、建物の機能性と美観を長期間維持することが可能になります。専門的な知識と技術を持つ業者による施工が推奨されます。

施工事例紹介

施工前状況

今回のシーリング工事で紹介するのは、サッシ廻りと、外壁目地のシーリング2箇所を紹介します。
施工前状況確認したところ、経年劣化により変色、ひび割れがが発生しているのがわかります。

既存シーリング撤去

カッター、スクレーパー、専用の撤去工具を使用して、既存のシーリング材を丁寧に取り除きます。シーリング材を撤去した後は、接合面を清掃し、残存する旧材料の断片、ホコリ、油分などを完全に取り除きます。

養生・プライマー塗布

養生は、シーリング作業中に周囲の表面を保護し、不要な汚れや損傷から守るプロセスです。具体的には、作業を行う際にシーリング材が隣接する部材に付着するのを防ぐために、マスキングテープや保護シートで覆います。
プライマーは、シーリング材と基材との間の接着を向上させるために使用される下塗り材です。シーリング材が基材にしっかりと密着するのを助け、剥がれや漏水のリスクを減少させます。良好な密着性により、シーリング材の耐久性が向上し、長期にわたって防水性や気密性を維持できます。

シーリング材充填・へら押え

シーリング材は、目地に対して適切な量を充填する必要があります。過剰に充填すると膨張や収縮の際に問題が生じる可能性があり、不足すると防水性や気密性が損なわれます。充填前に目地内をきれいに清掃し、乾燥させることが重要です。また、必要に応じてバックアップ材を挿入して、シーリング材の厚みを均一に保ちます。

へらを使用してシーリング材を均一に押え、滑らかで美しい仕上がりを目指します。この際、空気が閉じ込められないように注意が必要です。へら押えは適切な圧力をかけて行う必要があります。強すぎるとシーリング材が隣接材料に不適切に広がり、弱すぎると十分な密着が得られません。

施工完了

以上がサッシ廻り、外壁目地でのシーリング工事になります。

まとめ

シーリング工事は、建築物の隙間や接合部にシーリング材を充填し、防水性と気密性を確保するための重要な工程です。この工事は、水漏れや空気の漏洩を防ぎ、建物の内部環境を保護するだけでなく、建物の構造体を長期にわたって保護します。施工後は、建物の耐久性が向上し、エネルギー効率の高い快適な居住空間が実現されます。
施工にあたっては、事前の下地処理、適切なシーリング材の選択、正確な充填量とへら押えによる仕上げが重要です。また、養生とプライマーの適用は、シーリング材の性能を最大限に引き出し、施工品質を高めるために不可欠な工程です。適切な施工を行うことで、シーリング材はその機能を完全に発揮し、美観の向上にも寄与します。

シーリング工事の施工後には、定期的な点検とメンテナンスが必要になります。既存のシーリング材の劣化や損傷を早期に発見し、必要に応じて補修や再施工を行うことで、建物の防水性と気密性を長期間にわたって維持することが可能です。専門的な知識と技術を持つ業者に依頼することで、高品質なシーリング工事を実現し、建物を保護することができます。