この記事では、川崎市にあるマンション大規模修繕工事の下地補修工事を紹介します。
大規模修繕工事では、建築物の長寿命化と機能性の向上を目的として、下地補修工事が不可欠な役割を果たします。この工事は、建築物の基礎や外壁、屋根などの主要構造部分の劣化や損傷を修復し、建物全体の耐久性を高めることを目的としています。

下地補修工事とは？

施工事例

打診調査・マーキング

下地補修工事において打診調査は、建築物の劣化状況を正確に把握し、適切な補修方法を決定するための重要なプロセスです。この調査は、主に建築物のコンクリート部分に対して行われ、劣化の程度や損傷の範囲を診断します。

斫り作業

斫り作業は、補修工事の質と効果を決定づける重要な過程です。劣化した材料を適切に除去し、補修材がしっかりと密着できるような良好な下地を準備することが、修繕工事の成功に直結します。このため、経験と専門知識を持ったプロによる丁寧な作業が求められます。不良部等の斫り作業が適切に行われなかった場合、下地補修を行ったとしても既存部分が浮いている為、剥離の原因等に繋がります。

ケレン・錆止め

斫り作業が完了し、鉄筋が露出している場合ワイヤーブラシ等を使い錆落としを行います。ケレン作業を完了させ鉄筋に錆止め処理をします。錆止め処理を怠ると、下地補修後鉄筋にサビが発生し、鉄筋の体積が2倍以上に膨張してしまいます。その膨張により、鉄筋周辺のコンクリートが押し出され、剥離や爆裂の原因になります。

ユニエポ塗布・下地整形

ユニエポ樹脂(プライマー下塗り剤)を補修箇所に塗布し施工します。これは、補修材とコンクリートの密着を高め、耐久性を向上させるためです。
モルタルで既存通りに整形をすれば下地補修工事が完了となります。

まとめ

以上が下地補修工事の施工手順になります。下地整形後に塗装作業を行い、全ての工事が完了します。

打診調査による劣化状況の正確な把握、劣化部分の除去や清掃による下地処理、そしてユニエポなどの補修材料を用いた下地整形と塗布など、複数のステップを経て行われます。各ステップは、建築物の耐久性と安全性を確保し、さらに将来のメンテナンスコストを削減することを目指しています。下地補修工事を適切に行うことで、建築物はその機能性と美観を長期にわたって維持することが可能になります。この工事は専門的な知識と技術を要するため、経験豊富なプロフェッショナルによる実施が重要です。