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施工実績

【川崎市】戸建て住宅における屋上・ベランダFRP防水をプロの業者が施工事例と共に解説‼

2024年02月09日

川崎市 戸建て住宅FRP防水工事

FRP防水とは

FRP(Fiber Reinforced Plastic)防水は、繊維強化プラスチックを用いた防水工法で、特に強度と耐久性が求められる場所に適用されます。この工法は、ガラス繊維などの補強材を特殊な樹脂でコーティングし、屋上やバルコニー、浴室などの防水層として施工されます。FRP防水は、従来の防水方法に比べて多くの利点を持ちます。

FRP防水の特徴

  1. 高い強度と耐久性: 繊維強化材料であるため、非常に高い強度を持ち、機械的損傷に対する耐性があります。また、耐化学性と耐候性にも優れており、長期間にわたって防水性能を維持します。
  2. 軽量性: FRP材料は非常に軽量であるため、建築物にかかる負担を最小限に抑えることができます。これにより、特に既存の建築物の改修に適しています。
  3. 防水と構造補強の一体化: FRP防水は防水層の形成と同時に構造体を補強する効果もあり、特に老朽化した建物の改修においてその価値を発揮します。

ベランダFRP防水施工事例

この記事では、川崎市にある戸建て住宅のベランダ防水(FRP)をご紹介します。

施工手順

1.下地処理

2.プライマー(接着剤)塗布

3.ガラス繊維クロス貼り

4.防水用樹脂塗布

5.仕上げ塗料塗布

今回施工事例で上げさせていただくFRP防水は戸建て等で多く採用されている防水仕様になります。

下地とFRP材料との間の接着力を高めるため、下地は清潔で平滑な状態に保たれる必要があります。適切に準備された下地は、FRP層の密着性を向上させ、防水層の一体性を保証します。ほこり、汚れなどの不純物は、FRP防水材料の接着を妨げる原因となり、これらを徹底的に除去することで、FRP材料が下地に均一に密着することを確実にします。

ベランダ防水工事
プライマー(接着剤)塗布

プライマーの使用は、FRP材料が下地にしっかりと密着し、隙間なく防水層を形成することを可能にします。これにより、水分が下地に浸透することを防ぎ、防水性能を高められることが出来ます。

ガラス繊維は非常に高い引張強度を持っており、FRP防水層に敷設することで、構造全体の強度と剛性が大幅に向上します。これにより、亀裂や破損のリスクを減少させることが出来ます。

ベランダ防水工事
防水用樹脂塗布

ガラス繊維クロスの上に樹脂を塗布し、ローラーやブラシを使用して繊維に樹脂を浸透させます。樹脂が硬化し、FRP防水層が形成されます。気温や湿度によって硬化時間は異なります。

ベランダ防水工事
仕上げ塗料塗布

トップコートは、紫外線(UV)からFRP防水層を保護します。紫外線に長時間さらされると、FRPの樹脂成分が劣化し、強度や柔軟性が低下する可能性があります。トップコートを施すことで、このような劣化を防ぎ、FRP防水層の耐候性と寿命を延ばします。

FRP防水施工後の水の弾きの良さは、その優れた防水性能、メンテナンスの容易さ、そして美観の維持に直接的に寄与します。この特性により、FRP防水は商業施設、産業施設、住宅など、幅広い用途での防水対策において非常に効果的な選択肢となります。

FRP防水の耐久年数及びメンテナンス方法

耐久年数は、その使用条件、環境、メンテナンスの状態に大きく依存します。FRPは、ガラス繊維や他の繊維を特殊な樹脂で強化した複合材料であり、高い強度と耐腐食性、耐候性を備えています。一般的に、適切に設計され、施工され、メンテナンスされたFRP製品や構造物は、10年から20年以上の長寿命を持つことが報告されています。

耐久年数に影響を与える要因

  • 環境条件: 強い紫外線、極端な温度変化、化学物質の存在、塩分濃度が高い環境など、過酷な条件下ではFRPの劣化が早まる可能性があります。
  • 使用条件: FRPが適用される構造物や製品の使用条件、例えば、機械的負荷の大きさや頻度、摩耗や衝撃の度合いも、耐久性に大きく影響します。
  • 材料の種類と品質: 使用されるガラス繊維や樹脂の種類、品質によっても耐久年数は異なります。高品質な材料と適切な組み合わせは、長期的な耐久性を保証します。
  • 設計と施工: FRP構造物や製品の設計がその用途や環境条件に適切にマッチしているか、また、施工が正確に行われているかも重要です。不適切な設計や施工ミスは、早期の劣化や損傷を引き起こす可能性があります。

定期的な清掃

  • 表面の清掃: FRP防水層の表面を定期的に清掃し、蓄積した汚れや破片を除去します。軽い汚れは、柔らかいブラシや布を用いて水洗いすることで取り除けます。
  • 汚れの除去: より頑固な汚れや油性の汚れがある場合は、中性洗剤を使用して洗浄します。ただし、樹脂表面を傷つけないように注意し、厳しい化学薬品や溶剤の使用は避けてください。

定期的な点検

  • ひび割れや損傷の確認: 少なくとも年に一度は、FRP防水層全体を点検し、ひび割れや剥がれ、その他の損傷がないか確認します。特に接合部や隅の部分は損傷が起こりやすいため、注意深くチェックしてください。
  • 排水路の確認: 水の滞留を防ぐため、排水路が適切に機能しているか確認し、必要に応じて清掃や修理を行います。

屋上・ベランダ防水工事の重要性

建物の長期的な保護と安全を確保するためには、防水工事の重要性を過小評価することはできません。防水工事は、建物を水害や湿気から守るための最も効果的な手段の一つです。屋上、バルコニー、基礎、浴室など、水の侵入や漏水が起こりやすい場所に特に注目が必要です。ここでは、防水工事をお勧めする理由とその利点を具体的に説明します。

建物を保護する

  • 構造的損傷の防止: 水漏れや湿気は、建物の構造に深刻な損傷を引き起こす可能性があります。防水工事により、水の侵入を防ぎ、建物の基礎と構造を守ります。

コスト削減

  • 修理コストの削減: 水漏れによる損傷は、室内に雨水等が侵入してしまった場合、内装工事や電化製品が壊れてしまうなど、修理に高額な費用がかかることが多いです。防水工事は初期投資にはなりますが、長期的には修理コストを大幅に削減します。
  • エネルギーコストの削減: 適切な防水は、断熱性を向上させ、冷暖房費の削減にも貢献します。

実際に雨漏りが起こってしまった場合

漏水源の特定

  • 漏水の原因を特定します。屋根、ベランダ、配管など、水がどこから漏れているのかを確認します。漏水の原因がすぐにはわからない場合は、専門家に相談することが重要です。

一時的な応急処置

  • 水の流れを止めるために、可能であれば水源を遮断します。例えば、配管の場合はメインの水道バルブを閉じます。
  • 水を受け止めるために、バケツやタオルを使用して、さらなる損害を防ぎます。
  • 電気機器を安全にします。漏水が電気系統に近い場合は、安全のために該当する電源を切断してください。

専門家による修理

  • 専門家に連絡します。屋根や配管など、専門的な修理が必要な場合は、経験豊富な業者に依頼することが最善です。
  • 漏水の原因に応じた修理を行います。専門家は、漏水の原因を特定し、適切な修理方法を提案します。

漏水は放置することで、さらに深刻な損傷を引き起こす可能性があります。私たちにお任せいただければ、確かな技術と実績で、あなたの大切な家を守ります。お悩みの際は、お気軽に私たちにご相談ください。

電話番号:0120-86-1173

ウェブサイト:https://www.s-wave73.co.jp/

投稿者プロフィール

Ryoto Suzuki
Ryoto Suzuki代表取締役
株式会社エス・ウェーブ 代表取締役
創業以来、小規模工事から大規模改修工事を約6000棟を管理・施工を行ってきました。
雨漏りの原因追求や建物のメンテナンス管理の知識は、豊富にあります。
【保有資格】
一級防水技能士・一級建築施工管理技士・職長、安全衛生責任者・足場組立て等作業責任者