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施工実績

【横浜市】屋上のウレタン防水(密着工法)をプロの業者が施工事例と共に徹底解説‼

2024年02月21日

横浜市 屋上ウレタン防水(密着工法)

この記事では、横浜市で施工した屋上のウレタン防水工事(密着工法)を施工写真と一緒に解説していきます。ウレタン防水(密着工法)は、屋上やバルコニーなどの防水工事に広く用いられる手法です。素早く施工ができ、耐候性や防水性にも非常にすぐれています。以下、ウレタン防水(密着工法)の主な特徴と施工の大まかな流れについて説明します。

ウレタン防水(密着工法)とは?

ウレタン防水(密着工法)の特徴

  • 高い柔軟性と伸縮性: ウレタン樹脂は、熱や寒さなどの気象条件の変化に伴う建物の膨張・収縮にも対応できる柔軟性と伸縮性を有しています。
  • 継ぎ目のない一体成形: ウレタン樹脂を流し込んで硬化させることで、継ぎ目がない一体成形の防水層を形成します。このため、防水層に亀裂が生じにくいです。
  • 施工の迅速性: 液体のウレタン樹脂を散布して硬化させるため、施工スピードが速く、迅速な施工が可能です。
  • 下地への追従能力: ウレタン樹脂は流動性があるため、下地の細かな凹凸にもしっかりと追従し、高い防水性を達成できます。
  • 優れた耐久性と保護性: ウレタン樹脂は紫外線や酸性雨など、外部環境からのダメージにも耐えうる耐久性があります。これにより、屋上などの外部環境にさらされる場合でも防水層の長期にわたる維持が可能です。

ウレタン防水(密着工法)施工の流れ

下地処理

プライマー塗布

               ※繊維のメッシュ(補強材)                                       今回の工事では補強布を取り入れての施工になります。

ウレタン樹脂の塗布

トップコート

屋上の施工前状況

下地処理

下地のほこりやゴミ、油分などを徹底的に取り除きます。また、不均一な面は整地して平らにします。防水工事において、清掃作業が一番大事なポイントになります。清掃が不十分なまま施工してしまうと、プライマーやウレタン樹脂を塗布しても既存の下地と接着性が十分保たれず、剥離などの原因になります。※漏水等が発生している場合には、高圧洗浄を行わず、手作業での清掃が必要です。

プライマー塗布

ウレタン樹脂が下地にしっかり密着するように、プライマー(下塗り材)を塗布します。

補強布敷き込み

補強布の役目は、使用することで、ウレタン樹脂の防水層に機械的な強度が加わり、ひび割れや破損に対する抵抗力が向上します。これにより、防水層の耐久性が高まり、長期間にわたってその性能を保持できます。

長期的なコスト削減:補強布を使用することで、初期の施工コストはやや上がるかもしれませんが、長期的には防水層のメンテナンスや再施工の頻度を減らすことができ、結果として総コストを削減できます。

ウレタン樹脂塗布

所定の厚さになるようにウレタン樹脂を均等に塗布します。ウレタン樹脂の塗布は2日間に分けて1層目、2層目と2回塗りの工程になります。

トップコート塗布

ウレタン樹脂は紫外線に長期間さらされると劣化する可能性があります。トップコートは、紫外線による防水層の劣化や色あせを防ぎ、防水性能を長期間維持します。

施工完了

以上が今回のウレタン防水(密着工法)の施工事例になります。ウレタン防水は、その優れた耐久性、柔軟性、および防水性により、様々な建築物の屋上やバルコニー、駐車場、橋梁など、多くの場面で採用されています。施工事例を通して見るウレタン防水は、幅広いニーズに対応可能であり、特に厳しい気象条件下や物理的負荷が大きい環境においても、その性能を長期にわたって維持することが可能です。事例からは、ウレタン防水がいかに柔軟に各プロジェクトの特定の要件に合わせてカスタマイズできるかが明らかになります。

投稿者プロフィール

Ryoto Suzuki
Ryoto Suzuki代表取締役
株式会社エス・ウェーブ 代表取締役
創業以来、小規模工事から大規模改修工事を約6000棟を管理・施工を行ってきました。
雨漏りの原因追求や建物のメンテナンス管理の知識は、豊富にあります。
【保有資格】
一級防水技能士・一級建築施工管理技士・職長、安全衛生責任者・足場組立て等作業責任者